幼稚園の願書には子供の長所や短所を記入する欄、もしくは大きな括りで性格を記入する欄があります。
これは幼稚園側にとって、入園予定の子供の性格を事前に把握しておきたいという狙いがあります。
具体的には、クラス分けの参考にしたり、入園後の保育時に役立つ情報になったりと、用途は様々です。
そして、この性格欄を通して幼稚園側が見ているのは、実は子供だけではないんです。
多くの場合、こういった書類を書くのは母親ですよね?
見られていますよ〜。
子供の気質をどのように受け止め、理解しているか?
家庭で子供にどのように接し、どのような躾をしているか?
こんなことが、言葉の端々から透けて見えてくるんです。
それと、文章の雰囲気や言い回しなどから何となく人間性も見えちゃうんですよ。
子供の入園願書ではありますが、親も同時に審査されているんだと思って、丁寧に書きましょう!
この記事では、
- 子供の性格が読む相手に的確に伝わる性格欄の書き方
- 実は長所より気を付けたい短所の書き方
などを例文を挙げてご紹介します。
幼稚園の見学〜入園面接までの流れの中でやるべき事を時系列にまとめた記事はコチラ
目次
幼稚園の願書の子供の性格の書き方
願書や家庭調査票などのかしこまった書類を書く時って、心のどこかで、上手く書かなきゃって肩に力が入っちゃうんですよね。
実際私も、白紙の願書を目の前にしてう〜んう〜んと唸っていました。
そうなると逆に出てこない・・・
そんな時はなるべく難しく考えずに、普段の子供の様子を思い浮かべてみましょう。
うちの子、どんな性格だろう?
と考えた時に、何かしら印象に残っている子供の行動やエピソードが浮かんでくるはずです。
それをとりあえず箇条書きでもなんでも良いので書き出してみます。
- 自分から声をかけて友達の遊びの輪に入っていける
- 犬や猫などの動物や、赤ちゃんを見て可愛いねと言う
- ご飯を残さずにキレイに食べる
- 洋服のボタンを上手にはめられる
などなど、え!こんなことでも書いていいの?と思われるような些細なことでも全然構いません。
親がこんなことは当たり前だと思っているようなことでも、他の人から見たら立派な長所になることだってあるんです!
パパや祖父母などに子供の印象を聞いてみるのもオススメです。
違った視点からの切り口で、思いもよらなかった子供の良い所に気付かされることも多いですよ。
何点か書き出したら、次はそこから長所として願書に書けそうな単語を連想していきます。
例えば、上記の例からすると、
- 自分から声をかけて友達の遊びの輪に入っていける→積極性がある。主体性がある。社交性がある。
- 犬や猫などの動物や、赤ちゃんを見て可愛いねと言う→感受性が豊か。思いやりがある。優しい。
- ご飯を残さずにキレイに食べる→好き嫌いがない。集中力がある。
- 洋服のボタンを上手にはめられる→手先が器用。根気強い。
などなど。
結構出てきますよね。
ここでのポイントは、浮かんだ単語をそのまま箇条書きで願書に書かないこと、です。
・感受性が豊かです。
・手先が器用で根気強いです。
こんな感じで書いても悪くはないのですが、読む相手側にとっては情報が断片的にしか伝わらないんですよね。
幼稚園側としては、出来るだけ詳しく子供のことを知りたいと思っています。
なので、長所や美点を裏付けるエピソードを添えて書くと尚良しです!
では、実際に上記の例の中からいくつか組み合わせて文章を作っていきます。
また、洋服のボタンを自分できちんとはめるなど手先が器用で、細かい作業でも途中で投げ出さずに最後までやり遂げる根気強い面も持ち合わせています。
こんな感じでエピソードと併せて書いていくと、広く感じる記入欄も意外とすぐ埋まりますよ!
状況を詳しく丁寧に書くことで、子供の性格や人となりが伝わりやすくなりますし、同時に親の観察眼や子供との関わり方なども伝わります。
マイナスな印象をプラスに持っていくには?
子供の性格を思い浮かべた時、思い付くのは良いことばかりじゃないですよね?
- わがまま。気が強い。おしゃべりが達者で一日中ずっとしゃべっている。
- 消極的。神経質。友達と遊ばず、一人の世界にこもる。
我が家の娘にも思い当たる節がいくつもあります・・・
もっと長所っぽい部分を探さないと・・・って思う前に、せっかく浮かんだ我が子の性格です。
きちんと踏まえた上で、言い換えちゃいましょう。
ではまず、1の例から。
自分の考えていること、感じたことを言葉に出して表現することが上手なので、他者とのコミュニケーションを円滑に行えます。
続いて2の例です。
想像力や感受性が豊かで、一人遊びも上手にこなします。
こんな風に、言葉って裏を返せば全然印象が変わってきますよね。
ちょっとマイナスな言葉でも、それをプラスに言い換えてしまえばいいんです。
こうすることで、子供の性格の実はとても良い面が見えてきたりするので、オススメです。
願書の為だけでなく、普段からなるべくプラスに考えるようにしておくと良いですよ!
イヤイヤ期に振り回されて疲れた親の心の方が救われたりしますから・・・
幼稚園の願書で短所の書き方で気を付けたいこと
幼稚園の願書に短所を記入する欄がある場合、書き方において気を付けたいことがあります。
それは、
短所を短所のままで終わらせない。
ということです。
例えば、
思い通りにならないと癇癪を起こし、ひっくり返って泣き叫びます。
と書いたとします。
短所を正直に書くのは良いんです。
ただ、これを見た幼稚園側としては、その前後のことも知りたいんですよね。
前述しましたが、園側は願書を通して親の素養も見ています。
なので、癇癪を起こした場合どのように対応してるかを書いてみましょう。
その都度、ダメなものはダメ、出来ないことは出来ない、と言い聞かせ、子供の気持ちが落ち着くまでじっくり向き合っています。
このように書くと、癇癪を起こした時に親がどのように対応しているかが分かります。
自然とその家庭での躾の仕方や教育方針なども浮き彫りになりますよね。
幼稚園側にとっては、家庭で親がどのように子供に関わっているか知ることが出来ますし、入園後実際の保育中にも参考になる情報となります。
子供の短所を書く場合、
短所+その部分についてどのように受け止めて対応しているか、を書くと良いですよ!
短所のみを書くよりも文章に厚みが増しますし、家庭での子供への接し方も伝わります。
ぜひ短所の部分のフォローをきっちり入れてあげましょう。
幼稚園の願書の書き方については以下の記事でも詳しく解説しています。参考にしてみて下さい!
幼稚園の願書で子供の性格を的確に伝える書き方についてまとめ
いかがでしたか?
幼稚園の願書で子供の性格をしっかり園側に理解してもらう為には、
- なるべく箇条書きだけではなく、具体的にエピソードを交えて書く
- マイナスな印象の言葉は裏を返してプラスの言葉に言い換える
- 短所を書く時は、その後の家庭での対応を記載し、しっかりフォローを入れる
上記を踏まえて書くと、読む側にとっても子供の性格だけでなく家庭での様子も自然と伝わる文章になりますよ。
願書、どうやって書いたらいいんだろう・・・と悩んだ際は試してみて下さい!