毎年インフルエンザが流行する季節になると、必ずと言っていいほどニュースの画面に登場するあの場面。
アレですよ、長い綿棒のような器具を鼻の中に突っ込んで行うインフルエンザの検査の様子です。
検査を受けているのが大人の場合、わずかに顔をしかめたりちょっと仰け反ったりしていません?
子供の場合は、大抵大泣きしていますよね。
私は人生で3回、子供は2歳の時に2回あの検査を受けましたが、顔をしかめる大人の気持ちも泣き叫ぶ子供の気持ちもよく分かります!
この記事では、
- インフルエンザの検査は痛いのか?
- インフルエンザの検査を受ける時期やタイミングは?
- インフルエンザの検査はどれくらい時間がかかるのか?
など、インフルエンザの検査に関する色々な疑問について、実際の体験談を交えながら紹介します。
目次
インフルエンザの検査は痛いの?〜体験談〜
あの検査を初めて受けた時、そりゃあ衝撃を受けました。
まずは、医師が取り出した検査キットの綿棒が長い!
いやに長い綿棒だなぁ。
まぁ鼻のちょっと奥まで入れる為なんだろう・・・
初めての検査で勝手が分からず、軽く考えていました。
ところが。
綿棒は鼻のちょっと奥どころではなく、想像をはるかに超えた域にまで入り込んで来ました。
え?ちょっとちょっと、どこまで行くの?!鼻の奥ってそこ??
いや違う、もう脳みそだろそこ、脳みそだって・・・!!!
内心は大パニックでしたが、外見はおそらくちょっと顔をしかめた程度だったと思います。(多分)
ニュース画面で検査を受けている大人が少し顔をしかめていたら、おそらく心中はこんな感じだと思って下さい(笑)
最初、冗談抜きでインフルエンザの検査は脳みそを綿棒でこするんだと思いました。
それほど奥まで綿棒が入ってくるんです。
実際には脳に届く訳はないのですが、あんまりにも深く入ってくるので心底ビビりました・・・
そしてこの検査、幼児に対しても容赦しません。
小さい子供でもきっちり鼻の奥まで差し込みます。
当時2歳だった娘は案の定大号泣。
そりゃあ子供は泣きますよ。大人だって泣く人もいると思います。
検査自体は、鼻に差し込んでから抜き取るまで5秒くらいであっという間なんです。
しかしその5秒がなんとも強烈で・・・
私の感想は、痛いというよりも、
綿棒がどこまで入ってくるか分からない恐怖と猛烈な不快感でした。
日常生活で鼻の奥深くまで物が入ってくることってほとんどないですもんね。
そこから感じた本能的な恐怖と不快感だったんだと思います。
ただ、一度検査を受けると大体このくらいまで綿棒が差し込まれる、という感覚が分かったので、2回目以降は恐怖は感じなくなりました。
が、あの不快感だけは何度検査をしても慣れません・・・
あの検査をしたくないからなんとしてでもインフルエンザにかかりたくない!と思ってしまうくらいに。
大人でもこれですから、子供だってイヤですよね。
インフルエンザの検査はなぜ痛いの?どうしてこの方法なの?
前述したように、インフルエンザの検査は人によって程度はまちまちですが、多少の痛みや不快感を伴います。
あの脳みそに響く感じ・・・
なぜ、鼻の奥に綿棒を入れられると痛いのでしょうか?
もともと鼻という器官は呼吸をしたり匂いを嗅いだり、主に空気の通り道の役割を果たしています。
空気が通る過程で、ホコリやウイルスなどを絡め取るフィルターのような役目も同時に担っているんですね。
そんなデリケートな粘膜の部分に大きな異物である綿棒が入り込んでくるから痛く感じるんです。
海やプールなどで泳いでいる時に鼻に水が入ったことはありませんか?
ツーンとして、なんとも言えない痛さがありますよね。
液体が入っただけで結構痛いのですから、綿棒のような個体が入って来たら・・・そりゃ痛いですよ!
それだけでなく、私のように恐怖や不安などの先入観が上乗せされて、より痛く感じてしまうのではないでしょうか?
じゃあなんでこんな検査方法なんだよ!
って思いますよね?
私も思いますよ!!
鼻からウイルスが取れるんだったら、口や喉からでも採取出来るんじゃないの?
って疑っちゃいますよね?
しかし、ウイルスの検出率などの観点から検査結果に確実性を持たせる為には、やはり鼻の奥からの採取が望ましいのです。
検査をしたのに上手くウイルスが検出されず、本当はインフルエンザなのに陰性にされてしまうのは一番避けたいですもんね。
インフルエンザの検査を受けるタイミングや検査にかかる時間はどのくらい?
高熱が出た、節々が痛い、全身がだるい、などインフルエンザを疑う症状が出た時、一体どのタイミングで医療機関を受診すれば良いのでしょうか?
あまり早く受診しても検査で陽性にならないから、何時間か経ってから行った方が良い、なんて話をよく聞きます。
この何時間って、具体的にはどのくらいなんでしょうか?
インフルエンザの検査は、検体の中のウイルスを調べることにより判定を下します。
発症後すぐに検査をしても、ウイルス量が充分でない為に判断出来ず、陰性となってしまうこともあるんです。
正確な判定の為には充分な量のウイルスが必要です。
発症後から時間の経過と共にウイルスはどんどん増殖していくので、充分な量のウイルスを確保する為の何時間、という訳ですね。
具体的には、発症後からおよそ12時間以上経ってから検査を受けると良い、と言われています。
ただ、これはあくまでも目安です。
12時間以内で検査を受けても陽性になる場合もありますし、24時間以上経っていても陰性になってしまう場合もあります。
ウイルスの増殖の速度に個人差があることや、検査の試薬の感度によるところもあり、要因は様々です。
ちなみに私は過去に3回インフルエンザの検査を受けていますが、1度目は発症後から72時間以上経ってからの検査で陽性。
2度目と3度目は発症後から14時間前後の検査で陰性でした。(どうやら普通の風邪だったようで、2,3日後には治りました)
この「発症」という状態もどこからのことを指すのか線引きが微妙ですよね。
なんとなく具合が悪いなぁと感じ始めた時なのか、悪寒がする、頭が痛いなどはっきりと体感的な症状が出た時からなのか・・・
いずれの場合にしても時間が曖昧だったので、私は熱が上がった時点からカウントしました。
1度目の72時間後はちょっと遅過ぎですよね・・・普通の風邪だと思っていて受診が遅れたパターンです。
補足ですが、インフルエンザは発症後から48時間以上経つと抗インフルエンザ薬が効かなくなってしまうので、受診が遅過ぎてもいけません。
一般的には、発症後12時間以上48時間以内のタイミングで検査を受けるのが望ましいとされています。
余談ですが、私は発症後72時間での陽性で、その後処方されたタミフルを服用したところ、すぐに熱が平熱まで下がり楽になりました。
タミフルが効いてくれたのか自己治癒力で治ったのか定かではありません・・・こんなパターンもあるということで。
続いてインフルエンザの検査にかかる時間ですが、鼻にズボッとするあれは5秒程度で本当にあっという間に終わります。
その後結果が出るまで大体10分ほど待ちました。
医療機関内の隔離室のようなスペースやカーテンで仕切られたベットなどで待つように言われましたよ。
通常の待合室での待機は避けるようですね。
その後また診察室に呼ばれて検査結果を聞きます。
インフルエンザであった場合は出席停止、登園停止などの日数を早見表を見ながら説明されて、診察が終わりました。
ちなみに、検査や診察にかかった費用は保険証提示の3割負担で2000円前後でした。
これに別途、投薬代や調剤代もかかります。
3割負担で2000円前後ですが、保険証を家に忘れたなどの理由で全額負担になると、6000円前後になります。
この場合、後日診察を受けた医療機関に保険証を提示すれば差額分は返金してもらえますのでお忘れなく!
インフルエンザの検査についてまとめ
いかがでしたか?
インフルエンザの検査は確かに多かれ少なかれ痛い・・・それは否定しません。
しかし、検査自体は5秒程度であっという間に終わります。
本当に一瞬です!
具合が悪くてボーッとしている時に受ける検査なので、もしかしたらよく分からないうちに終わっている可能性もあり・・・です。
インフルエンザかどうかを判定する大切な検査ですので、必要な時は怖がらずに受けてみて下さいね。